フジファブリック

こんばんは、俺です。

僕はSpotifyユーザーなんですがつい先日Apple Musicにも登録しました。なんか使い慣れなくてあんまり使ってないんだけど、ここ更新するときにプレイリストでも載っけられたらいいなと思っています。

 

さてこのブログ、9月頭くらいで開設から1年が経過していたみたいです。でもやることは変わりません。更新頻度だって。

 

今回は日本のロックバンド、フジファブリックについてです。

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なんで今フジファブリックかっていうと、今年2019年12月でボーカルの志村正彦の没後10年となるためです。もう10年か。

フジファブリックは2000年結成、2004年に見慣れたメンバーでメジャーデビューしたロックバンドです。オリジナルメンバーは故・志村正彦のみで、志村没後の2010年からはギター担当の山内総一郎がボーカルを務めています。

 

フジファブリックの根強い人気っていうのは没後からさらに絶大になってきていますよね。現在進行形で。

メインストリームで人気なのはドラマ『プロポーズ大作戦』挿入歌の『若者のすべて』、映画『モテキ』主題歌の『夜明けのBEAT』ですね。今でもライブで演奏される名曲です。

 

で、今回はこのフジファブリックの、志村正彦在籍までのアルバムに焦点を当て、紹介していこうと思います。

 

1. 『フジファブリック

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メジャー初のアルバムはセルフタイトルです。正直このアルバム以前から天才かつ変態的な楽曲をインディー時代に発表していたのですが、このアルバムは割とその変態的な要素は気持ち控えめな印象に感じました。先にシングルとして出ていた『桜の季節』『陽炎』『赤黄色の金木犀』はすでに名曲として神格化されています。特に『陽炎』は個人的に大好きな楽曲です。聞いているだけであっという間にいわれのない焦燥感に襲われるようなあの感覚、あまり他の楽曲にはないものです。シングル収録が一番輝いていると言っても過言ではないアルバムかと思います。

ただもちろん他の楽曲も素晴らしいです。『サボテンレコード』や『花』などお勧めできる曲はたくさんあります。

 

2.  『FAB FOX』

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この微妙な感じのジャケット、正直ジャケ買いしようとは思いませんが、その中身を知ってしまったらもう戻れないです。

個人的にこのアルバムが一番「変態的」だと思います。『銀河』『虹』、初期からあった名曲『茜色の夕日』が先に発表されていましたが、正直特筆すべきはその他の曲で、キモいんだけど妙に中毒性のある曲が何曲かあります。『モノノケハカランダ』『唇のソレ』『マリアとアマゾネス』です。正直名前からキモいんですが、本当に大好きな曲です。『モノノケハカランダ』の「ハカランダ」はギター山内のストラトの指板がブラジリアンローズ(ハカランダ)だったことが由来しているらしい。

でもキモい曲ばかりではなく先に述べた『茜色の夕日』や『Birthday』などゆっくり目だったり平和的、アコースティックな曲も混ぜてあり上手くバランスが取れているアルバムです。俺はこれが一番好き。

ちなみに『茜色の夕日』はフジファブリック富士五湖文化センターのライブの時、志村が後半大泣きしながら歌ったことでも有名です。ステージで泣くのって青春パンクだけだと思ってたけど、本当に思い入れがあったんだろうなと思います。

フジファブリック「茜色の夕日」富士五湖文化センター - YouTube

 

3. TEENAGER

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多分ベスト盤除いたら一番人気なアルバム。なんせ『若者のすべて』が入ってるので。このアルバムは10代の心情とかをコンセプトにして作られているらしい。ちょうど今みたいな時期に感じるエモーショナルな感覚やみずみずしさ、焦燥感、ノスタルジックを楽曲から感じ取ることができます。その中心として『若者のすべて』が存在している感じです。これ聴いちゃうとガキの頃毎年行ってた祭りに久しぶりに行きたくなりますよね。

またこのアルバムは志村正彦の作曲ばかりではなく、ギターの山内総一郎やキーボードの金澤ダイスケがソングライトに参加した楽曲も何曲かあります。特に金澤ダイスケの『星降る夜になったら』は名曲の一つとしてファンの中でも人気です。俺は山内総一郎の『記念写真』が好きです。

キモい楽曲も何曲かあり、『Chocolate Panic』『Strawberry Shortcakes』『Surfer King』『パッション・フルーツ』はかなり天才的です。『Surfer King』はPVがバカすぎて面白いです。勢いで笑ってしまう。

フジファブリック (Fujifabric) - Surfer King - YouTube

 

4. CHRONICLE

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スウェーデンストックホルムで収録された曲+シングル曲で構成されたアルバムです。シングル『Sugar!!』と収録曲『同じ月』は亀田誠治プロデュースらしい。本当に事変メンバーはどこにでも出てくるな。ちなみに事変ドラムの刄田綴色フジファブリックのサポートドラムとして演奏していました。

他のアルバムよりもロック色が強いアルバムです。洋楽っぽいのかな。ストレートにハード目なロックの『Monster』『Laid Back』や、サイケとかレゲエみてぇな感じの『Listen to the music』とか、これまでとはまた違ったフジファブリックを感じることができます。

シングル『Suger!!』のPVは志村正彦の生前最後の出演ビデオとなっています。

フジファブリック (Fujifabric) - Sugar!! - YouTube

フルアルバムとしてもこれが遺作となっています。

 

(5.) MUSIC

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志村没後レーベルをソニーに移した後に発表された未公開音源集みたいな感じです。紙のカバーの内側のジャケットは白いストラトです。

デモとかを残ったメンバーと刄田綴色が完成させたらしい。このアルバムの中に『夜明けのBEAT』が収録されていますね。あとはPUFFYに提供した『Bye Bye』なども収録されています。

またボーカルとしてフジファブリックを続けることを決めた山内総一郎が初めて歌った楽曲『会いに』も入ってます。

最後の曲『眠れぬ夜』はだいぶ前からできていた曲だったけど志村が音源化を嫌がっていた曲らしいです。

僕は『会いに』が本当に好きです。志村が死んだ後にやった「フジフジ富士Q」っていうゲストボーカルを何人も呼んだライブの最後に、山内が歌ったそれは今や伝説の動画と化していますが、本当にかっこいいと思いました。まだ小学生だったけど

 

といった感じでした。

インディーズにも素晴らしい曲あるんですけどサブスクで聴けないんですよね、なのでインターネットモラルに反するかもしれないんですけどYoutubeのリンク貼ります。

花屋の娘 - YouTube

笑ってサヨナラ - YouTube

 

志村がいたフジファブリックは演奏の安定さと裏腹に歌は非常にふにゃふにゃでお世辞にもうまいと言えるものではありませんでした。山内総一郎に変わってからも最初の方は結構下手だの何だの色々言われていた記憶があります。

でも俺は(みんなもそうだと思うけど)歌ってあんまりうまい必要ないんじゃないのかなって思います。下手な人ってそれ以上が出せないんだけど、それしか出せないからこそ聴き手に伝わってくる感情があると思いませんかね。バーナードサムナーもイアンブラウンもリアムギャラガーも「あれだからいい」んですよね。フジファブリックはまさにそういうバンドだと思います。

変態的なサウンドに脱力系ボーカル、安定した楽器隊、ここから生まれる曲に僕はずっと惹かれっぱなしです。

最後に俺が作ったフジファブリックのプレイリスト貼って終わりにします。

トワの「フジファブリック」をApple Musicで

 

それでは