DYGL『Songs of Innocense & Experience』ディスクレビュー

お久しぶりです。

最近よく聴いている音楽はあるんですがなんか刺激がない、すごくいい曲でコピーもしてみるんだけどなんか刺激がない、なんかなんかと思っていたら!このマンネリをぶち壊しにやって来ましたDYGLニューアルバム『Songs of Innocense & Experience』

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DYGL待望のニューアルバムが発表されました。前作『Say Goodbye to Memory Den』からなんと2年も経っていたんですね... 正直全く実感がわきません。

しかしアルバムの内容としてはかなり前作とは(いい意味で)違ったものとなっています。早速1曲ずつレビューしていけたらいいなと思います。

 

M-1 Hard To Love

アルバムの頭を飾るのは『Bad Kicks』のカップリング。クリーンなトーンのギターと強めのエコーが印象的なこの曲はとてもソフトに耳に流れ込んできますね。「愛することは難しい、憎むことは難しい、君なしで生きていくのは難しい」と繰り返し歌う声がとても心地いい。

M-2 A Paper Dream

すでにシングルカットされていた曲ですね。シングルで発表された音源と違ってアルバム版は歌にエコーがかかっているものになっています。非常に軽快なリズムが特徴。この曲は僕的にはDYGL「らしい」と感じた曲でもあります。具体的にどこがと言われると説明はできないのですが。

M-3 Spit It Out

3曲目でやっと新曲が登場です。ガレージリバイバルというような一曲。と言ってもこれまで発表して来た楽曲よりも、より洗練されたような印象を受けます。

M-4 An Ordinary Love

これも新曲ですね。この曲はとにかくイントロからかっこいい。曲全体でみて、メリハリがある曲です。ゆっくりとしたリズムとエモーショナルなリフが響くまさにアンセムと言うべき一曲ではないかと思います。そして何より聴きやすい。というかこんな感じのコードでおんなじ感じの曲あった気がする、、、特に曲の半分以降の部分、、思い出せないのでわかる方いたらコメントを下さい。

M-5 Only You (An Empty Room)

再びゆっくりな曲です。この曲はすごく綺麗だと感じました。音の数もあんまり多くなくて、シンプルにまとまられている印象です。でも他の曲と比べると印象に残りづらいのかなとも思います。

M-6 Bad Kicks

シングルカットされているものですね。70年代のパンクを連想させるような一曲。これ発表された当時はすげーかっこいいと思ったのを思い出します。PVもかっこいいんだよな

DYGL - Bad Kicks (Official Video) - YouTube

とにかくガチャガチャでかっこいい。今回のアルバムでいえば一番激しく目立っているとも言えます。

M-7 Don't You Wanna Dance In This Heaven?

俺これ大好きです。何が好きかっていうとアコースティックギターの音と60年代のサイケを想起させられるギターリフとが本当にかっこいい。これまでの流れとは少し趣向が変わった一曲です。

M-8 As She Knows

前曲の流れからあまり離れず次の曲へ続きます。これまた愉快なトーンの一曲。でもそれ以上に特筆することもないような気もします。

M-9 Nashville

この曲はだいぶ前からある曲ですね。再録版です。もちろん最初の頃の音源もいいですが今作収録の方がやはり曲としての完成度が高く、よりドリームポップ的に仕上がっています。高めのキーが美しいです。歌もかなり上達していて最高になっている。

M-10 Behind The Sun

この流れの最後になる曲は打ち込み的なテイストが混ざってくる一曲になっています。

個人的な意見として誤解を恐れず言うのであれば、雰囲気的には近年爆発的に流行っているSpotifyでboy pabloからシャッフルにすると回ってくるようなアーティストのそれに近いのではないかと思います。僕はみんなと同じ「アルバムの最後の曲フェチ」ですが、アルバムの締めくくりとしてはうまく尻を収めることができている感じがします。

 

さあ、ここまでやって来ましたけども、皆さんはこのニューアルバム聞いてみてどう感じましたか?多分人それぞれお気に入りの曲を見つけている頃だど思いますが、僕的に今作でいいと思ったのは『An Ordinary Love』『Don't You Wanna Dance In This Heaven?』『Nashville』です。

DYGLの2年ぶりのアルバムでは凄まじい進化を感じることができたと思います。そしていろんなバンドで見られる傾向ではありますが、僕は彼等の音楽を通して音楽のルーツがより前の時代に遡っているように感じました。メロウな曲が多めな印象だったけど実はかなりいろんな曲が入っているようなアルバムですね。まとまりがあるようでないとても聞いていて楽しいアルバムですね。

 

レビューしたとはまだ2、3周ほどしかしていないのでこれからどんどん聴きまくって新たな発見ができることを祈ってます。

 

それでは